mypace-mywayのブログ

未熟なりに弓道を考えて、わかりにくい事を単純にし、自分の頭の中を整理した道筋を残しながら、迷った時に戻って来る拠り所の場所を作ってみたい。「あの頃はあんな事を考えていたのか?」

手の内に豆が出来ていますか?

親指の腹側に巻き込みの余波である皮の固くなった部分が付け根辺りに有ります。これを私は良しとしています。が、虎口の下側の皮が固くなりつつあります。親指の付け根から1.5cm下位から右上がりにです。しかも、親指側が太くて、人差し指側への半分位で自然にフェイドアウトしています。以前に書いた、親指を垂直に立てていない弊害でしょうか?一日で出来てしまいました。少しべた押し気味か、または手先が冷えて来る季節の乾燥による力味でしょうか?握り皮はカサカサで息を吹きかけながら引いています。小指側の皺?みたいな物も最近出て来ました!(^^)!良くない傾向ですね。冬場はひょっと見ると出来てしまう・・・まだまだ未熟です。無意識に手の内を効かそうと大三で力んだ証拠です。基本的には、大三では手の内の形を整えるだけで力まない事を思ってはいますが、日頃の感覚と違って感じてしまうのでしょう・・・
基本的に、皮のよじれ?で皮が厚くなる事は少し大目に見ていますが、豆の出来ない事を願っています。左手の親指の関節(根元)が固まってしまうのは仕方ないですが、豆は作りたくないものです。正直なもので、小指側に力味が出たことで、中指先の皮の固さが抜けてきました・・・今晩は、中指の意識を増やして引いてみます(^.^)しかし、皮肉にも昨晩は手の内が乱れてしまった上での20射皆中でした。弓は本当に不思議な道具です。意に反して中りが出たり、気持ち良く離れて外したり・・・

筋力トレーニングは要りますか?

学生さんには筋トレの方法を聞かれる事も有ります。さすがに一般の方と筋トレについて話す事は少ないですね。どう答えると良いのでしょうか?「弓は力で引くものでは無い」とは習ったものの、女子中学生とかには、中々言いにくいです。肩入れ出来る弓の半分程度の弓力を引くという基本を昔に習った覚えが有りますが、最初は大の大人でも8キロでさえてこずります。じゃあどうすれば良いか?私には正解を出す事が出来ません。しかし答えを有耶無耶にする事も出来ないので、一応の答えをここに書いて、良く解かる方に教えていただきたいというのが正直なところです。
日頃、答える方向は「筋力トレーニングが特に必要とは思いません。でも体を動かすために筋力は無いといけません。弓道に必要な筋肉は、正しく弓を引く事で自然につくものです。いくら筋肉量が多くてたくましい体格の人でも、腕力だけで引く事は正しくありません。腕力だけで弦を引っ張る事が出来たとしてもそれは弓道の基本から外れています。たとえ無理やりでも体全身を使って弓を引く事が頭で意識できると、近い将来正しく引けるようになると思います。重い物を持ち上げる時、大きい人や簡単には動かないものを押す感じなど、日常でも腕だけの力で出来る事は限られています。身体全体で、しかもより大きい筋肉の部分の助けを借りないと身体の故障を招くものです。日常でも横着をせずに体全体で物事に当たる習慣を付けさえすれば、弓は引けるはずと思っています。なまじ腕力が強いと逆にそこに頼った引き方になるリスクが有ります。8キロの荷物を、足腰を使って持ち運ぶことが出来れば8キロの弓を引くのに何の差支えもありません。」といった感じです。筋力は有るに越した事は有りませんが、無理やり腕力で引いても仕方がないと思っています。当たらずとも遠からずですか?
私は素引きが好きではありません。矢を番えていないと妙にきつく感じてしまいます。視界で捉えている矢の挙動が弓を引く弦道の基準を与えてくれると思っています。という事は、弓に慣れていない人に弓と弦の通る道筋を引き分けで覚えてもらうことが出来れば、案外引けてくると思われます。
身体全体で、左右均等に引く意識が持てれば、多くの人が初心でも弓は引けるものと信じています。昔の人は、「左右均等」と「弦道」、「丹田」といい事言うなあと再確認しています。取懸けや手の内も色々細かく考えると色々な解釈や拘りがありますが、最終的には万国共通に、左右均等と全身で引く事が弓道の根本となるのではないでしょうか?

私の悩み、コンプレックス

始めに「掌は大きく指が短い」事。弓力を上げると手の内を握りやすくなってしまう。特に弓の幅に影響される。幅が狭すぎるのも良くないけれど、広いと小指が引っかかっている感じになってしまう。どうしても大三で小指を意識して外竹側を窮屈にしてしまいがち。残身では三指の爪揃えが崩れて、中指と薬指に比べて小指が逃げ気味です。純粋に上押しを掛けようとすると弓返りで小指が巻き込まれそうになる事も有って、もっぱら小指の役目は離れ寸前までで、弓力を三指で受ける離れに於いては、尺骨の先端辺りと親指と中指の関係を崩さないように残身を取る感じとなっています。縦に窄めている感覚のまま離れていると自負しているので、小指には無理をさせていないつもりです。特に小指だけ短いという人もいて、私もどちらかと言うとそれに近く、薬指先の関節一個分短い。残身で弓が垂直に立っている事が好きな人なので、元弭が前に出過ぎないように注意はするものの、どちらかと言うと弓の下側の力を意識して離す方だと思う。実際その方が矢は遠くに飛んでいく。初心の学生さんや初心者教室に来られて始めた一般の方でも、的まで矢が届かない人に、手首を下向きに折るように押すことを一時やめてもらうとかなりの高確率で届くようになる。勝手の引き尺に関係無く飛んでいく。届かないから力いっぱい勝手を引こうとして力む方も多いけれど、引き尺に関係ない事を説明して「中押し風」にしてもらうとその場で届く。本当に中学生?と思うような子(矢束が極端に短い子)でも8キロの弓で簡単に届かせる事は出来ている。
本題に戻ります。私の悩みで少し深いのが、中押しの手の内を目指しているのに「猿腕」で左肘から先が会で上向きになってしまい、骨格的に中押しを意識すると中指の方向が上向きになる事です。となると中押しに上押しを少し加えてみたいな曖昧さの中で長い時間を費やしてきました。
初心の頃はべた押しになりやすく、解消するために残身で末弭が前に出るような手首の力味を持った時期を通り、中押しに興味を持って目指す過程で本弭側を使いすぎる時期も通り、現在に至っています。そこでの大きなコンプレックスは、両手首が矢筋に残るような大離れは出来ず、両肩線まで張り高の下がった残身が出来上がってしまいました。それを直したいという思いのコンプレックスでは有りません。自分の射には自負を持っています。逆に野心を持っているかもしれません。自分に合った引き方はそれぞれが違っていて当然です。その時々では一生懸命に努力をしてきた結果の今なので、大事にしたいと思っています。なので、結構楽しんで道場に通っています。言い訳になりますが、私の会が創り出す独自の射の趣を当流と思って引いています。基本に忠実な動きは無駄は無いでしょうが、どのスポーツを見てもそれぞれ独自の特徴を持っている人に惹かれ、それがその人の人には無い武器となりうると思っています(^.^)